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[SPECIAL] 柴那典(40 代ライター)が「未成線上」を聴いてヒグチアイに訊いた


この特設サイトに掲載されたインタビューの中でも、この取材は筆者本人がひょんなところで出会ったヒグチアイ本人に「20代、30代、50代だけじゃなく40代のライターからの取材、やりませんか?」と持ちかけて実現したものである。なのでアルバムのリリースから1ヶ月以上経っての公開というイレギュラーなタイミングになったのだが、それだけに新作にまつわる話だけじゃなく幅広いことについて語り合った内容になったのではないかと思う。


みんな自分のことを考えてほしい


――まず、この特設サイトの企画がとても興味深いと思ったんです。なぜいろんな年代のライターがインタビューするということをやろうと思ったんでしょうか?


ヒグチアイ:とにかくいろんな人にインタビューしてもらおう、それも世代ごとにわけたらいいんじゃないかという話があって。私は今までずっと思ってたんですけれど、私の音楽を聴く人は横じゃなくて縦にいると思っていて。「20代に聴かせたい」みたいなのじゃなくて、どの世代にもいる縦ラインの人に聴かせたいと思ってたから、どの世代でも同じ感覚で話を聞いてくれるのを知れたので面白かったです。


――同じ感覚ってどういうところでした?


ヒグチアイ:やっぱりそういうところが気になるんだな、みたいな。ありきたりな質問をしないんですよ。みんな若干ひねくれてる気がします。そのまんまを受け取らないというか。ここにはこの意味があるんだろうなっていうのを自分なりにちゃんと考えてきてくれてる。そういう人がまず引っかかってくれるというか。そこは似てるなと思いました。


――ヒグチさんの音楽って、もちろん曲には自分自身の思いが生々しく入っているしそれが核にあるんだけれど、それと同時に「あなたはどうですか?」みたいな問いかけがどこかに入っている感じがするんです。そのあたりはどうですか?


ヒグチアイ:何でそう思うのかもわからないんですけど、みんな幸せではいてほしいんですよ。そもそも怒ってる人は嫌いだし、機嫌悪い人も苦手だし、だから自分に関係ない人も幸せでいてほしい。でも、何にも考えないでいると、いつかどこかで爆発しちゃうことがわかってるんです。いろんな人を見てても、突然精神を病んじゃったりする人がいる。たぶん、自分のことを考えずにどこかに置いてきて、外にばっかり目を向けていた人がそうなっちゃう気がする。そうならないでほしいなって思うんです。だから、私の曲を聴いてくれるんだったら、自分のことを考える時間を持ってほしいというのがずっとあるんです。だからってみんなを助けたいというな気持ちは別にないんですけど。


――自分自身と向き合う人たちが世代を超えてヒグチさんの音楽を聴いているという、そういうことですよね。


ヒグチアイ:いつでもいいんですよ。いつ考えてもいいんです。若い時に沢山考えて、その後はその余波で生きていけることもあるけど、また考え直さなきゃいけない時も来る。そういうときに、自分のことを考える思考回路の筋力みたいなものがあると、答えに辿り着きやすいような気がしていて。なので、みんな自分のことを考えてほしいんですよね。やっぱり病んでる人を見るのが嫌なのかもしれない。みんな病まないでほしいって思うのかも。


自分の歌に対する感覚がちょっと変わった


――ヒグチさん自身は健やかになったと思いますか?


ヒグチアイ:思います。健やかになってますね。大丈夫なのかな?って逆に思いますけど。健やかになると外側に目が向くんですよ。自分のことを考えなくて済むので。そうなるとまた自分のことをないがしろにしていくんだろうなって思う。ちゃんと自分の意識の中で外の目線と中の目線を均等にしておきたいというのがありますね。


――振り返ると、「悪魔の子」が出た2022年の頃は、代表曲としての広がりと逆にそのことによる重荷みたいなものがあったと思うんです。その時期は健やかでしたか?


ヒグチアイ:いや、全く健やかじゃなかったです。自分がそういう人間ではないんだなっていうことをすごく実感した感じでしたね。


――そういう人間っていうのは?


ヒグチアイ:良くも悪くも調子に乗れない。人気があって人前に出るということ、沢山の目が向くこと、それが快感であるタイプではなかったんだなっていうことがわかった。どっちかというとその目線を全部背負わなきゃいけない、期待されているものに対してちゃんと全部答えなきゃいけないって思っていたので。自分のキャパに合ってないとずっと思いながら、でも期待に答えなきゃいけないっていうのを繰り返してて。きつかったですね。


――どういうものを求められてたのが自分よりも大きいキャパだったんですか?


ヒグチアイ:「悪魔の子」でまず知った人というのは、私のことをライトに好きな人が多いってことじゃないですか。1曲だけではなくそれを作った人間に目を向けてもらわなきゃいけないと考えてたから。人間性を出さなきゃいけないとか、どんな時もうまくやらなきゃいけないとか、なにか爪痕を残さなきゃいけないみたいな感覚が毎回あった。そういうのは合ってなかったなっていうのをすごく感じてましたね。


――そのしんどさを手放せた瞬間もありましたか?


ヒグチアイ:ありました。それがライブでした。結局私は線を引こうと思って。お金を払ってくれる人から自分は大切にするべきなんだなっていうところに線を引いたんですよ。だからテレビを見てる人、YouTubeだけを見てる人、そういう人に対して何かお返しするということを考えるのを一旦やめました。時間とお金を使ってライブに来てくれてる人が目の前にいて、その人に向かってやるっていうことが自分のちょうどいいバランスだったんですよね。ここに向ければいい、ここの人たちは自分の責任において満足して帰ってもらわなきゃいけないっていうことを思いました。


――今の時代って、それこそ例えばTikTokでいきなりバズるみたいな人も沢山いるし、自分の等身大じゃないものが一人歩きする経験っていろんな世代のアーティストが体験していると思うんですね。それはラッキーなことではあるけれども、それゆえにつらいという。それはいろんな人がたくさん経験してるような気がします。


ヒグチアイ:してますよね。だから自分が20代前半とかじゃなくてよかったなと思います。もう、やってきちゃってるから。どうしても今の時代は何書いてきたかが全部わかっちゃうから。だから「悪魔の子」も、ちゃんと自分の中で外れたことはしてないなっていう曲でそうなってくれたのはよかったなって思うんです。もしそれを続けてきてなくて突然何曲目かに書いた曲が広まっちゃったら、どうしても寄せて書きたくなっちゃうだろうなというか。まだまだ揺れ動ける時点でそうなっちゃったら大変だろうなと思うんです。やってきちゃってる道がどうしても見えちゃうから、いきなりTikTokの今流行ってる曲みたいな曲を書くのはできないなと思ってます。


――これはアルバムにも結実してるわけですが、タイアップの機会がすごく増えましたよね。求められることが増えたのは活動にどんな影響を与えましたか?


ヒグチアイ:やっぱり誰かがすごく大切にしているもの、原作なり、絶対にこれがいい、絶対に売れるぞみたいな気持ちで作っている場所があるんで、そこから自分は膨らましていけばいいというか。その部分の責任を自分が取らなくていいっていうのはありがたいことだなと思いながら作ってました。命を伸ばしてくれた感じというか。その間に自分のこと、自分が何を書きたいかみたいなことを考え続けなくても曲をリリースすることができた。それは本当に良かったことだし、あとは、それこそ「このドラマがあるからこういう曲を書いたんです」っていう、ちょっと言い訳みたいなことができる。「本当はこういう曲を書いてみたかったけど、自分から出てきたって思われたらちょっと合わないな」みたいな曲を書くことができた。それが試せたのは良かったですね。


――そういう曲が書けたことって歌い方とかボーカリストとしての変化に結びついたりしました?


ヒグチアイ:ありますね。2022年から2023年にかけて、ライブもやりたくなかったんですよ。ずっと歌うのが嫌で。歌い方もすごく難しくて。それこそ「悪魔の子」とかもパッと歌えないときがあって。で、とにかく歌のことを勉強してたら、突然いきなり歌が歌えるタイミングが来たんです。その時に、じゃあこういう歌い方してもいいかなとか、ライブの時にこういう歌い方ができる曲を作ってみようとか、自分の歌に対する感覚がちょっと変わったから作れた曲もありますね。


――アルバムを聴いての印象で、いろんな歌い方が増えたと思ったんです。それぞれの曲の主人公に憑依してるみたいな歌というか。自分の歌にある種の役者っぽさというか、そういう感覚って増えたりしました?


ヒグチアイ:今までは自分のために自分の曲を書いてたので。そうじゃない、このドラマにはこれが合いそうだみたいな、自分がタイアップの曲を書く時の感覚と同じ声の出し方をしてると思うんですよ。「この曲にはこの声が合いそう」とか「このキャラクターの後ろで流れてほしいのはこの声の人」とか。そういう、自分よりも作品に合わせて声を出しているのかもしれないなっていうのもありますね。それが憑依っぽいのかもしれない 。


自分の曲を書いてないことが許せない


――でもやっぱりアルバムの中で核になっているのは自分のために書いた自分の曲だと思います。「大航海」という曲はそういうものだと思うんですけれど。これはやっぱり作る必然があったっていう感じ?


ヒグチアイ:あるんでしょうね。今後も多分そういう感覚なんだと思います。許せないんですよ、自分の曲を書いてないことが。自分の曲を書けなかった2年だと思われたくないというか。これだけ自分のこと考えてほしいってみんな言ってるのに、人に提供した曲だけで構成されてるっていうのは、自分の中で許せないですよね。


――いろんなインタビューでたくさん曲を作ったっていう話をされてましたけど、「大航海」みたいな曲もたくさんありました?


ヒグチアイ:ないです。多分他に1曲2曲ぐらい。でもそれも昔に書いた曲とかで。恋愛の曲をいっぱい書いてたんですけど、リード曲というか、自分の中のヒグチアイらしさを出したいなって思って書いたのがこの曲だったので。本当にこの曲以外だとここ最近では1曲も書いてないですね。


――逆に言うと量産は効かない。


ヒグチアイ:効かないです。内容に関してはこれ以外は出てこなかったと思います


――世代別インタビューなんで40代としての実感で言うと、「大航海」に書かれてるような、感情がだんだん薙ぎに向かっていくところへの反抗みたいなのって一番リアルに共感します。


ヒグチアイ:そうやって聞くと、私、今34だから、まだいけるんだなというか、まだ大丈夫なんだなっていう気持ちになりましたね。


――ある種、こういう自分の中に駆り立てられるようなものをずっと探している、失いたくないみたいな気持ちっていうのは、まさに世代を超えていろんな人が共感するようなものかもしれないという気もしました。


ヒグチアイ:これがなくなっちゃうってことはないんだろうなって思うというか。限りなくゼロに近いけど、確実にまだあるっていう。そういう状況になっていくんだろうなっていう気持ちはするんですよ。今急激にそれを感じてるだけというか。20代から30代にかけての、いきなりいろんなものに感動しなくなってるかもしれない、穏やかな毎日かもしれないみたいなところを、いま下ってるんだけど、ここからはまたそれが緩やかになっていくような気がしていて。だから今その変化に気づけてる時に書かなきゃいけない曲だったなっていう感じだったので。だから今書けてよかったなというか。これを出してなかったら来年には書けないようなことかもしれないので。今はまだ後ろに見えてるけどもう手が届かないものっていう感覚なんですよね。


――たとえば、作家として『ぼっち・ざ・ろっく!』の結束バンドに歌詞を書いていたりしますよね。ああいうわかりやすい青春の群像劇に言葉を提供したということは、ある種の「2周目感」みたいなものを感じるきっかけみたいなものにもなったんじゃないかなと。


ヒグチアイ:そうかも。それこそTikTokみたいなものとかの影響もあると思います。そういうものをいろいろ聞いてる時に「こういう曲って私が学生の時に流行ってたな」とか。やっぱ「大人なんですよあなたたちは」っていう風に見せられてるんですよ。20歳の時の成人式なんかよりも「今、あなたは大人なんですよ」って言われてる感じというか。お金をしっかり払う世代になってるんですって言われてる感じがして。そういうことに、だんだんこの2、3年ぐらいで気づいて身に染みてきて、やっとそれで自分の身体が埋まったって感じかもしれない。「あなたは大人なんですよ」っていうのが埋まった感じ。あれは嫌な感覚ですよね。自分が読んでた漫画のグッズが今出てるとか。


――それは20代の何も持っていない時の葛藤とはまた違うものですよね。


ヒグチアイ:そう。20代の時は可能性みたいなものがいっぱいあったと思うんですよ。その可能性を見てもらってたし。でもこの世代になってきて、自分で自分の生活をちゃんと確立していくことになって。だけどそれを「どう新しいものにぶつかっていくか」とか「自分をどう変えていくか」を考えながらやらなきゃいけないんだなというか。それをまざまざと感じている。


その時々によって刺さる恋愛ソングが変わってきてる


――今のお話を踏まえた上で、恋愛にまつわる曲をたくさん書くっていうのは、これは今のヒグチさんにとってどういう表現になるんですか?


ヒグチアイ:恋愛をする時って、もちろん年齢もあるとは思うんですけど、IQ下がる感じがするんですよ。「もうなんでもいいから好きなの」みたいな、言葉にもできない感じ 。IQ高く恋愛したことが私はないですけど、だいたいそういう、よくわからないものが動いている。だから年がいっても駅前とかで喧嘩してる人がいるんだなと思うし。だからいつでもそういう好きだ嫌いだっていう話は書けるんだなっていうのもあるんですよね。一時期「もう大人だし書かないでおこう」みたいな感じもあったんですけど。でも本当はもっといろんなことを書きたいし、今だから書けることもある。今だから書けるってのは年齢じゃなくて技術的に書けるようになったことがあるんで。あの頃本当はこういうことを書きたかったっていうことを書きたい。世の中の女性の考え方がだんだん変わっていく中で、やっぱりこういうことを思ってたのを書きたいんだよな、複雑だとしてもこういう目線を書きたいみたいなことが、みんなも理解できるようになってきてるので。今までだったらシンプルに片思いしてるだけの曲だったとしても、今だったら片思いしてるけど私はそのあなたもちゃんと選んでますっていう、女の強さみたいなところを入れながら恋愛ソングを書ける気がする。時代に合わせたものとして、あの時書きたかったことを書いてるっていう感じがしてて。


――時代が変わることでフォーカスする部分が変わることで、書けることが変わっていく。


ヒグチアイ:めちゃくちゃ変わってるんですよ。それこそ恋愛の仕方みたいなのって、テレビドラマでも、漫画とかアニメでも、10年前に流行ってたものを見ると「こんなことしちゃってたんだ」みたいなのがあるんですよね。それこそ私が子供の時なんか結婚はゴールだっていう感覚があったものが、だんだん誰かがその文化を変えていって。そんなことはない、女の人も働くのが当たり前だということになっていって。その時々によって刺さる恋愛ソングが変わってきてると思うんですよ。10年前、自分が10代とか20代前半の時に書きたかったけど、これが世の中の恋愛観とは全然ずれてるってあの時に思ってたことが、今この時代にぴったりな曲なのかもしれない。時代に合ってるものを出す方が理解してもらいやすいと思う。


――なるほど。これは自分が男性という性別で思うからかもしれないけど、恋愛ソングってすごくパーソナルなもので、社会とかそんなに関係ないものだろうなって思ってたんです。でも考えてみると恋愛ってすごい社会の有り様を反映しているし、しかもフィクションが人々の行動様式に影響を与えている。そして、俯瞰でみると確かに社会は変わっている。


ヒグチアイ:そうなんですよね。「こういうものだから」って言われたらそういうものだと思っちゃう人が多い気がするんです。私は3人兄弟なんですけど、うちのお父さんは仕事をして、それ以外のことは何もやらなくて。お母さんは家事とか育児とかを全部やって、完全にわかれてたんです。「それ、おかしくない?」っていう話をしたら、「でもその時はそういうものだったんだよ」って言われて。うちのお母さんでもそういうことを思うんだっていうことで結構びっくりしたというか。今は自分の考えをしっかり持ってる人だから。「そういう時代だったから」って言われて、やっぱり時代が考え方を作っちゃうんだなって思って。目に入ってくるもの、これが当たり前なんだって思わせるものに自分も影響されてたんだなっていうのを思ったんですよね。


――もうひとつ、聞かせてください。ヒグチアイさんの曲って、たとえば「わたしはわたしのためのわたしでありたい」とか、自分への問いかけのような曲が多いと思うんです。「今の私はこうしてるけど未来の私はそれを見てどう思う?」みたいな、そういうメッセージ性を持った曲があるというか。そして、「大航海」はある種、そういう過去からの問いかけへのアンサーソング的な感じもあるように思っているんです。そういう感覚はありますか?


ヒグチアイ:それが今なんでしょうね。「あの時やろうと思ってたことできてる?」っていう。復習に入っているというか。「あの時こうするって言ってたことできてる?」とか「あの時夢はこうやって言ってたけど大丈夫?」とか。私、本当に大きな夢を掲げてこなくてよかったなってすごい思ってるんですけど。もともと未来が怖いから「とにかく自分の足元を見てちゃんと一個一個進んでいこう、超えられそうな目標だけ設定して、そこを超えながら次に行こう」という感覚でずっとやってきて。それはよかったなっていうのを今思うし。やっぱりそういう風に振り返るきっかけになったのは「悪魔の子」だし。「あの頃思ってた夢は一個叶ったでしょ、ここからどうするの?」っていう。「あの時あなたは一言も『一曲でもいいから売れたい』って言わなかったけど、それ心の中にあったのは私は知ってるよ。それ叶ったけど、じゃあやめる?」みたいな。「やめないでしょ、どうするの? あの時に思ってた、私だけが知ってるあの時の夢を叶えようって頑張る? しんどいよ」みたいな感じになってるのが今なんです。「まだいけんじゃないの」って若い私がキラキラして言ってるけど、今の私が「いやいや、一歩一歩来てここまで来たんだから、これを続けていくべきなんじゃないの」って言ってるというか。自分の力で飛び続けられてる人を見てると、すごくコンプレックスを感じるときがあって。この人は楽しくてずっと音楽をやり続けられてるんだなって思ったりして。でも自分はそうじゃなくて、足元にたくさん石を積んで、でまた次にまた積んで登っている感じというか。これを続けていくんだな、でも隣に自分の力で飛んでる人と同じような顔して続けなきゃいけないんだっていうことを考えますね。


――ある種それが過去の自分からの問いかけの答えになっている。


ヒグチアイ:「でも、あなたがそうやって決めたでしょ」って。「あの時に大きな夢を決めることで飛び続けることができたかもしれないけど、でもあなたは一歩一歩着実に行くって言ったから、自分でそうやって積み上げなきゃいけないし、それがグラグラしてもその上に乗らなきゃいけないんだよ。大丈夫?」っていう。それを続けてきたんだからっていう感じなんですよね。


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